第4章 ばあちゃんの庭
棟梁は木に詳しくて、息子は低い植物に詳しかった。
ニノは棟梁と話してて、息子は相葉ちゃんと話してる。
俺はぼけっとしている。
時々棟梁が俺の顔をみて、確認するけど、俺はニノに全部まかせてたから、頷くだけだった。
話が全部終わって、俺は日本茶を出した。
棟梁が恐縮したけど、お茶とお菓子を勧めてみた。
すると腰を落ち着けて、俺の顔をじっと見た。
「いや、すいません…佐穂さんとやはり似ていると思って…」
「あ、ばあちゃんと…大叔母と似てますか?」
「はい…なんかちょっとした角度なのですが、似ていると思います」
「へぇ…やっぱ血がつながってるからかな…」
ちょっと照れくさかった。
「ばあちゃんが生きてたころの庭って、どんな感じだったんですか?写真とか残ってなくて…」
「ああ、そうでしょうな。佐穂さんはほとんど自分のものは処分してくっておっしゃっていたから…」
棟梁は半纏の内側に着ているベストのポッケから写真を取り出した。
そこには緑あふれる庭が写っていた。
端の方に、微笑んでるばあちゃんも居た。
「これは楠を入れた時の写真です」
まだ小さい楠が中央に写ってた。
「わ。ばあちゃん美人!」
ニノが驚いた声を出した。
相葉ちゃんも覗きこんで、びっくりした。