第9章 FREEDOM
ずるっと相葉ちゃんが出て行くと、もう意識が朦朧としてて…
「智くん…もうちょっと我慢して…」
「え…?」
「俺も…シたい…」
「だ、めぇ…」
「もう…無理だよ…何年我慢したと思ってるんだ…」
そういうと翔ちゃんは俺に覆いかぶさって、激しく唇を貪った。
「ふっ…ん…しょ、ちゃ…苦し…」
「ごめん…ほんともう無理…」
「あうっ…んっ…ん…」
また唇を塞がれて、逃げ場がない。
息ができなくて、目の前が真っ暗になった。
「あっ…!?智くんっ…」
ペチンと頬を叩かれて、やっと我に帰る。
「ごめっ…俺、加減できなくて…」
翔ちゃんが真っ青になってる。
こんなに余裕のない翔ちゃん見るの、初めてかも…
「しょ…ちゃ…」
手を伸ばすと、その手をとって、自分の頬に当てた。
「ごめ…智くん…ごめん…」
翔ちゃんが泣いた。
ほろほろと涙を零したから、びっくりした。
力の入らなくなってしまった手のひらに力を入れて、頬を包む。
「泣かないで…」
「智く…」
翔ちゃんは俺の手を取ると、目を閉じて、手のひらにキスをした。
温かい息が、俺の手を包んだ。