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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第2章 グレイscene3


「ニノ…どうしたの…これ…」

またぐいっと大野さんの膝が動いた。

「あっ…ダメって言ってるのにっ…」
「なんで硬くしてるの…?」
「だって…」

大野さんにキスされたから…勃っちゃった…
単純だろ…俺…

「気持ち、よかったの?」
「…うん…」

恥ずかしくて大野さんの顔が見られない。
でも、ここで嘘もつけなかった。
いつもの天邪鬼がもう出せないほど、俺は余裕がなくなってた。

「大野さんの唇…凄く気持ちいいもん…」
「ニノ…」

嬉しそうに言うと、また大野さんは唇を重ねてきた。
ちゅっと音を立ててその気持ちいい唇は離れていった。

「あ…もっと…」
「え…?」
「もっと、ちゅー…欲しい…」

思わず。おねだりしてしまった。
いきなり抱き寄せられると、大野さんはキスをくれた。
ピチャピチャといやらしい音を立てながら、俺達は激しくお互いを貪った。

楽屋の前に人の来る気配がして、やっと俺たちは離れた。
名残惜しくて、つい服の裾を掴んだ。

「ニノ…」
「大野さん…」

大野さんは笑いながら俺の頭に手を載せた。

「続き…したい?」
「えっ…」
「今日、ニノんち行ってもいい…?」

余裕しゃくしゃくの顔で言われて、俺は赤面した。
いつもだったら言い返すのに…

「…おまえ…かわいい…」

腕を引き寄せられて、また抱きしめられた。
その時、楽屋に皆が戻ってきた。

「あ…なにしてんの…?」
「んー?なんかね。ニノ熱があるみたいだから、俺、一緒に帰るわ」
「え?送りは?」
「いい、待てないからタクシーで帰る」
「あ、そお?じゃあよろしくね」

俺たちはチーフにそのことを伝えて、着替えたらさっさと楽屋を出た。

「さ、お前んちいこ?」
「大野さん…」
「何?」
「あ、あの…俺、男だけど…」
「知ってる。でもさ、ニノでしょ?」
「え?」
「俺、ニノのこと、好きだもん」
「え…?」
「ニノは…?俺のこと…その…」

真っ赤な顔をしながら、廊下を歩いて行く。

「好きだろ…?」

なんで…
あんなことで拗ねちゃったんだろ…
大野さん、いつだって俺に好きって言ってくれてたじゃん。

「う、うん…」

大野さんが手を握ってきた。

「お家行ったら、泣いてた訳、聞かせてね?」



そう言って笑う顔が、涙で滲んだ。



「うん…」



胸が温かく締め付けられた。



【END】
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