第2章 グレイscene3
誰か、戻ってくるかもしれない。
勢い良くそのドアを開けるかもしれない。
でも俺は止まれなくて。
俺の心臓から噴き出ている血を、ニノの血と混ぜてみたくなった。
それは凄い衝動で。
甘い衝動で。
抗えなかった。
「相葉さん…?」
囁いた身体をギュッと抱きしめて身体を反転させた。
ずるりとニノが俺から出て行くと、ニノの身体に覆いかぶさった。
「ニノ…我慢してね…」
俺も指を舐めるとニノの中にずぶりと差し込んだ。
「ああっ…相葉さんっ…」
涙が零れそうになってる瞳を閉じさせた。
「俺が忘れさせてやるから…」
指を3本まで挿れられるようになるまで、じっくりとほぐした。
ニノの身体がびくびくと震えて、指を飲み込んでいく。
そっと指を引き抜くと、先走りで濡れている先端を押し当てた。
「や…相葉さ…怖い…」
「ニノ…大丈夫だから…」
今、誰か入ってきてもいいと思った。
誰かに見られても、構わない。
ニノを俺でいっぱいにしてやりたい。
忘れたいし、忘れさせたい。
「っ…ああっ…」
ぐいっと腰に力を入れると、ニノの身体が反り返った。
目を開けると、まっすぐに俺を見上げた。
「…奥まで…」
蚊のなくような声で言うと、俺の首に腕を巻きつけて抱き寄せた。
キスしながら、俺はゆっくりゆっくりとニノの中に入っていった。
「動いてもいい…?」
「うん…」
ニノの目から零れ落ちる涙を、唇ですくい取りながら腰を動かした。
「あっ…あっ…相葉さ…なにこれ…気持ちいい…」
「ニノ…俺も…ヤバイ…」
「も、あっ…ソコっ…」
「ココがいいの…?もっとしてあげる…」
忘れよう…
ね、ニノ…忘れようよ…
今は…今だけは、繋がっていようよ…
お前の言うとおり…俺達だけが、俺達の気持ちがわかる。
だから…今だけは…
ドアの外に聞き慣れた声と2つの足音。
でも俺は…
俺たちは止まることができなかった。
「相葉さんっ…気持ちい…あっ…イクっ…」
ニノを追って俺も弾けた。
その瞬間、ドアは開かれた。
【END】