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君と空

第5章 空の下で


〜真紀〜
屋上で、のんびりしていると
いきなり声が聞こえた。
「真紀……!」
優だった。
息があらい、走ってきたのだろうか。
「ゆっ…優?
どうしたの?…」
弱々しい声で、たずねた。
「真紀…!
ごめんな…
俺が悪かった
お前の気持ちに気づいてやれなくて
ごめんっ!」
なんで?
優が謝るの?
私が悪いのに、
優は何も悪くないのに。
すると、
自然と泣いていた。
「真紀!?
大丈夫?
泣かせるつもりはなかったんだけど…」
優しい優の言葉に涙がとまらない。
「違うの…
違う…
優は悪くない…
私が悪いの……
だから…っ!」
すると、優が私を抱きしめた。
「なっ…!?」
ビックリしすぎて、何も考えられない。
「真紀はいつもそうやって…
自分をせめる…
真紀の悪い癖だな…」
優しい声で、頭をなでてくれた。
また、涙があふれでた。
頭を優しくなでてくれる
優の手は、
とっても大きくて
そして、とても安心する優しい手だった。
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