第17章 ショコラ scene2
少しほっとしたけど、それでも雅紀は納得がいっていないみたいだった。
「ほら…俺じゃ詳しく説明できないから、先生のとこ行こ?」
「…でも…」
「おまえ…これ以上わがまま言うなら、餌あげないぞ!」
「えっ?餌ってなに!?」
「俺のフランクフルトだ!」
部屋が沈黙に包まれた。
「おい…俺の渾身のギャグを殺すなよ…」
「ごめん翔ちゃん…さすがの俺でもフォローできなかった…」
すんっと鼻を鳴らしながら、雅紀は俺の懐に飛び込んできた。
もう…完全に犬じゃねえか…
髪を撫でながら抱きしめてやると、雅紀はぎゅうっと俺に抱きついてきた。
「翔ちゃん…ごめんね…?」
「何がだよ」
「また本物さん連れて来ちゃって…」
「いいよ別に…俺と居たら、怖くねえだろ?雅紀」
「うん…全然怖くないよ…ありがとうね」
「礼なんか言うなよ…」
背中を撫でていると、雅紀が段々と落ち着いてくるのがわかった。
「さ、風呂入ってこいよ」
「うん。行ってくる」
身体を離すと、雅紀は俺の唇をべろりと舐めてバスルームに向かった。
かんっぜんに、犬だ…アイツ…