第1章 しあわせはここにある-parallel-
「大野…逃げようなんてしたら、わかってるよな…?」
二回目に捕まった時のことだ。
どうしても逃げきれなかった。
アイツの臭い息が、口元にかかる。
唇をべろっと舐められた。
汚い。やめろよ。
「二宮、女の子みたいだなぁ…」
「えっ…」
「おっ…コイツ締めた」
周りで見てた先輩たちから、下卑た笑いが起こった。
「櫻井も可愛い顔してんな…」
「や…やだ…」
「松本なんて女だろ。ありゃ…」
「やめて…」
「相葉なんていい声で鳴きそうだよなぁ…」
「やめろぉぉっ…」
「だから、逃げるなよ…大野」
腰を突き上げられた。
「ああうっ…」
痛みしか感じなかった。
「オラ、鳴けよ…相葉の代わりに」
唇を噛み締めたら血が出た。
また腰を突き上げられる。
「あっ…ああっ…やめっ…」
「いい調子じゃねえか…もっと鳴け」
ガツンガツンと腰を打ち付けられて、痛みが脳天に響く。
「ああっ…ああ、も、やめてぇっ…」
「ああ…いい声だなぁ…」
鳴けといったくせに、俺の口に誰かのモノが突っ込まれた。
そのままそれをしゃぶらされた。
それっきり、俺は逃げることができなくなった。