第7章 虫襖-ムシアオ-
その日のことはよく覚えてない。
ただ、潤の上で乱れて。
なにもかも出し尽くして。
頭の中が真っ白になった。
それが気持ちよくて。
俺はまた、客を取るようになった。
同時に、雅紀にもたくさん客をつけた。
連日客を取らせて、くたくたになったところを抱いた。
たった一回で気絶するくらい、あいつを蹂躙した。
「ニノ…あも、だめぇ…」
か細く言うと、意識を飛ばす。
揺り起こして、また穿つ。
痛む腰に構わず、雅紀の腕を掴んで限界まであいつの中に入った。
「あぁ…もう。真っ白だ…」
そう呟いて雅紀の上に倒れこむ。
雅紀はなんとか俺をかき抱くと、嬉しそうに微笑んだ。
微笑むんだ…
こんなに酷いことしてるのに…
あいつ、微笑むんだ…
涙が雅紀の胸板を伝っていく。
玉のようにそれを弾いていく肌に、俺はキスをした。
汚れない…その心臓に。
俺の汚れたキスを。
微笑むお前に。
汚れた俺のまごころを。
ありったけ、ぶちこんでやる。