第18章 休みの過ごし方は人それぞれ
『銀さん私達今から何しましょうか。』
銀時「んー、何っつっても特別する事ねぇもんな。」
『正月らしい事したいですね。』
銀時「例えば何だ?」
『…副笑い、とか?』
天音が案を出した途端、気を抜いてソファーに座っていた銀時は不意打ちを打たれ吹き出すと同時に噎せ返る。何か面白い事でも言ったかと疑問に思う。銀時はしばらく笑いが止まらず腹を抱えていた。
『ちょっと銀さんいつまで笑ってるんですか。』
銀時「だってお前…副笑いって……いつの時代の子どもだよ…」
まだ笑いが止まらない銀時は苦しそうに話す。馬鹿にされたと分かり天音の顔は少し不機嫌そうになりそっぽを向いた。それでも銀時の笑いは止まらない。
『わ、悪かったですね最近の流行りを知らなくて!』
銀時「悪いって。そんな怒んな。やろうぜ副笑い。」
そこまで怒るとは思わなかった銀時は未だ込み上げてくる笑いを必死に押し殺し天音を宥める。立ち上がり何処かへ行ってしまった銀時の方を天音は膨れっ面で見つめる。銀時はすぐ部屋に戻り、その手には何枚かの紙とペンを持っていた。
銀時「まず誰の顔を書くかだな。」
『銀さんと神楽ちゃんと新八君でいいじゃないですか?』
銀時「何でお前だけいないわけ?」
『いや、特徴無いし書きずらいと思いますよ私の顔。』
結果、天音を覗いた万事屋一行の顔を書くことに決まった。