第9章 特別製の舞台
ステージの裏側に車で乗り付けた。
一緒に乗っていたスタッフやカメラマンが下りた後
カメラ①視点
S「デカいね」
車から降りながら周りを見回す櫻井。
O「まだ、作ってる途中?」
続くように大野が下りる。
A「明日の通しまでには、出来上がるって!」
追うように相葉も降りる。
チーフ「ココは野外だから、マスクするように!」
チーフが一人一人にマスクを渡していく。
S「なぜ、マスク?」
受け取りながら聞く櫻井。
N「砂ぼこりが凄いんです。
この赤い大地ってサラサラの土で風が吹くと舞い上がるんだって!」
マスクを付けながら二宮が答える。
M「じゃ、ステージいこうか?」
松本が声を掛けて先に行く。
O「ああ!」
大野も松本の後追って階段の方に向かう。
チーフ「あ、まて!大野」
チーフに呼び止められる大野。
O「ん?」
チーフの方に顔を向ける。
チーフ「ちょっとこっち来てくれ…」
手招きするチーフ
O「はい…」
大野はチーフの傍に走って行く。
スタッフ「松本さん!」
先を歩いていた松本にも、別カメラグループが近づいていく。
M「ん?なに?」
松本とスタッフが打ち合わせを始める。
車から降りて、櫻井は自分の来ている黒いTシャツをしきりに触っている。
S「俺、踊れる服に着替えていい?」
マネージャーを見つけて、駆け寄って行く櫻井。
A「俺も!俺も!」
相葉も一緒について行く。
翔専属「嵐ハウスに着替え運んでいます」
マネージャーが嵐ハウスを指さす。
S「ニノは?」
櫻井は場所を確認して、すぐ、二宮に声を掛ける。
N「いいです…そのままステージで待ってます」
二宮はトボトボと階段を行く。
直に和専属が後を追う。
相葉と櫻井は並んで歩き出す。
A「翔ちゃん…ニノ大丈夫そう?」
相葉が櫻井に小声で聞く。
S「『薬が効いてちょっとボーッとする』って、気分が悪い訳じゃないみたい」
A「そっか…ならいいけど…」
二人が『嵐ハウス』に入って行く。