第15章 ♡それが痛みでも（五色工）完結

「ツトム！工って書いてツトムッス！」

『ん？』

「え！？名前、読んでくれそうかな？って
勝手に思っちゃいました！」

『思い込みじゃないよ？いこ、ツトムくん』

私の返事にパァァっと明るくなる表情に
微笑みが漏れた

二人並んで歩く道は新鮮で

「俺、この前ハヤシライスを
牛島さんより沢山食べたんです！」

『その後、若利チキンカツ食べてたよ？』

「うぅっ、それは知ってますけど！」

何気ない会話はたのしくて
あっという間に店についた

『あ、ここ！安くて部屋も
まぁまぁ綺麗なの！
ま、歌うわけじゃないから
機種は何でもいーよね？』