第35章 ♡つまりはキミのせい（国見英）

意味が分からないまま
チリチリする胸に

「うざ…」

小さく呟き歩く

「あ？どうした？」

「何もない」

どうしたもこうしたも
分かんねぇし。

「…つーか　あいつ
ここに居ないって事は
やっぱりアッチかよ」

「それ、さっきも聞いた。
お前、ホント好きだな影山が」

「好きじゃねぇよ！
なんか気になんだよ！
あ、あれだ！異分子的な！」

必死かよ。

「あっそ。」

「流すなよ…。
あ、つーか！
あの女子誰だよ！
なんでお前が白鳥沢の
三年女子を知ってんだ！？」

そこは流せよ。
誰とか言われても
説明…メンドイ…し。