第24章 ♑ここだけの話をしよう（赤葦京治）完結

「姫凪、俺は
貴女が好きです」
　
これはチャント目を見て
言いたかった

だった（過去形）なんかじゃない

今も、これからも　
変わらない想いを　

貴女に届けたかった

『うん…』

目をそらさずに
一つだけ頷く姫凪さんに
俺は続ける

「木兎さんの彼女だった頃から
ずっとずっと好きで

貴女さえ居れば
周りなんてどうでも良くなるくらい
理性もモラルもどうでも良くなるくらい

貴女が欲しかった

傷付けてすいません
良ければ、その傷

俺に癒やさせてくれませんか？」