第6章 ヤンデレなトド松はどうですか?
そして、今日。
完全に、私はトド松くんの闇に触れてしまった。
今日はトド松くんの家でデートの約束をしていた。
「ね、他の兄弟出掛けさせるから、
お家デートしてみたいなぁ…?」
お得意の上目遣いで私を誘う。
そんなトド松くんを断ることなんて出来ず、
「うん!いいよ」
けど、それがいけなかった。
なんで私は了解をしてしまったのだろう。
前々からトド松くんは少しおかしかったのに。
そして、4時間前、
私はトド松くんの家に来た。
「あっ来た来た!ちゃん♡
どうぞ入って!!」
「おじゃまします…!」
2階に通されて、2人はソファに座った。
最初はたわいのない話をしていた。
トド松くんのこと、私のこと。
平和な時間で、楽しかった。
本当に。
話題は変わって、私のバイトの話になった。
「それでね、私のバイトの男の子がさぁ、
本っ当におかしくって……?」
気付くと、トド松くんは私の手に自分の手を重ねていた。
「ね、男の話はさ、やめよ?」
「…へ、」
いつもの可愛らしいトド松くん、
ではなく、
いつになく真剣な表情で、そして、
目には、光がない
「…わかんないの?
……はぁ、前々から思ってたんだけどね
僕以外の男の話をしないでくれないかな。」
トド松くんは、きゅっと私の手を握る。
「え、あ、」
「なに、出来ないの?
そのくらい出来るよね?
じゃあ、わかった。
もう他の男と話さなければいいんだよ!
ね、そうでしょ?」
「え、え、?」
淡々と話を進めるトド松くんに戸惑いが隠せない。
他の男と話さない?
「…ちゃんは僕だけのモノなんだから、
他の男なんか必要ない。
僕だけがいればいいんだから。」
呆然とトド松くんを見つめる私を
トド松くんは抱きしめた。
「もし、他の男と話したら、
僕、
監禁、しちゃうかも。」