第11章 松野家恋愛事情会議(逆ハー)
【一松】
はぁ。
俺って何であんなことしたんだろう。
この間クソ松が○○の初めてのキスを奪ったって聞いて、
慌てたんだ。
○○が、あんな奴のところにいくかもしれないって。
また俺も可哀想な人間で。
○○に無理矢理付き合おう宣言して、
あんな言い方され、優しい○○が断る訳もないのに。
○○は、俺の事は好きなのか。
いいや、嫌いに決まってる。クズでゴミの俺なんだから。
燃えないゴミは、ゴミ箱がお似合いだ。
○○には到底叶わない。
でも、やっぱり他の誰かに取られるのは嫌で、この状態で、保ちたい。
俺は、我が儘だろうな。
コン コン
扉に小さなノックがかかる。
一松「…何松?」
トド松「僕だよ?入っていい?」
トド松か…
一松「好きにすれば?」
トド松は言われた通り好きにして、扉を開けた。
甘い、チョコレートの香りが部屋をくるむ。
トド松「ホットココア持って来たんだ。飲む?」