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Re・Birth【気象系BL小説】

第13章 these


そのままそっと扉を開けて外に出た。
物音のする方向とは逆方向に進んだ。

倉庫内には煙が充満していて、どこが火元かはわからないけど燃えているようだった。

なるべく身を低くして、出口に向かう。
外に出る扉に手を掛けた。

そのままノブを回して開くと大きなブザー音が鳴った。

「えっ…!?」

驚いて後ろに後ずさった瞬間、上から何かが落ちてきた。

「うわっ…」

また煙の充満する倉庫内に戻ってしまった。

「しまった…」

雅紀と翼は転がってしまった俺たちを起こすと、逆方向へ走りだした。

「和!いくぞ!」
「翔、大丈夫か?立てる?」
「うん…」

走っていた雅紀たちが急に止まった。

「雅紀?」

雅紀の背中が緊張している。

煙の向こうに、大きな人影が見えた。

「安藤…!」

安藤は煙の中から悠然と現れた。

「おじちゃん!」

翼の声が聞こえる。

「翼、だめだよ…」

雅紀の冷静な声。

「あの人がたっきーをないないにしたんだよ?」
「……ないない……」

翼は、それきり口を開かなくなった。
煙は安藤の背後から増々濃く流れ込んでくる。

「おいおい…翼…そんなやつのいうこと聞くのか?」

翼は顔をそむけて、雅紀の肩口に顔を埋めた。
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