第9章 captive
気がついたら、つばさは俺の腕の中ですやすや寝ていた。
布団をかぶっていたけど、俺達は裸だった。
そういえば…風呂あったよな…
頭の痛いのはだいぶよくなっていた。
せめてつばさの後ろの処理だけでもしてやろうと、つばさを抱きかかえた。
部屋を出ようとした時、玄関の鍵が開いた。
身体が強ばった。
俺は真っ裸で…
つばさを抱えててどうすることもできなかった。
ぎいっと扉が開いて入ってきたのは、若い男だった。
「え…?」
てっきり安藤が入ってくると思っていた。
おじちゃんってつばさが言っていたから、もっと年とっているやつが来るのかと思っていた。
「あんた…」
そいつは俺達を見て絶句した。
そして、諦めたように目を閉じた。
「翼が襲ったの?」
「あ、え…うん…」
「悪かった。こいつ、これしか知らないから」
「え…?どういうこと?」
「翼はセックスマシーンなんだよ」
「え…」
「小さい頃からセックスしかしてきてないから。おまけに頭もな。昔からこうだから…」
そう言って、自分の頭を数回自分でつついた。
知的障害があるっていいたいんだろう。