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Hauoli la hanau【気象系BL】

第2章 Frohe Weihnachten


あれから1週間。
やっと2人そろってオフに。

「前言ってた買い物、行く?」

「行く!」


俺の車で近くのデパートに行って、
雅紀に好きなものを選んでもらう。


「何がいいかな…。」

「え!?雅紀、まだ決めてなかったの?」


「違うの。
ち、ちょっとね…。」

なにか企んでるな?


「あ!そうそう、ここ!」

と雅紀が言ったのは
雅紀もお気に入りのブランドの店。

「翔ちゃん、ここにいて!」

と、俺は店の入り口に固定される。


…人の目が気になる…。

さすがにさ、変装くらいはしてるけど。
そ、それでもさ…、
ファンはわかるってもんでしょ?

「キャー!!櫻井くんじゃん!」
なんて1人が来られれば
大変なことになるじゃん。

で、バレないようにする最善の方法は
帽子を深くかぶり直して
そのまま下向いて
iPhoneにかじりつく。

あとは雅紀に早く戻ってこいと
願うまで。


「翔ちゃん、いいよー!」

雅紀がニコニコで
たくさん服を抱えて戻ってきた。

雅紀とレジに行って、会計を済ませる。

おい、雅紀!

服で6桁っていくら買ってんだ!
お前っ!

買ってあげるって言ったのは
俺だからしょうがないけど。

「ありがとうございましたー!」

店員に明るく見送られ、
店を出て車に。


「雅紀の欲しいものって
服だったの?」

「そうと言えばそうだけど…、
違うっちゃ違うかも。」

何なんだその
曖昧な返事は。
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