第2章 ♠鍋が…
潤side
お片付け開始から、約2時間…
後は、物の無くなったフローリングに雑巾をかけたら終了!
「ふぅ~、終わったぜぃ」
綺麗になった部屋をグルッと見回し、手にしたタオルで額の汗を拭った…って、雑巾じゃねーか!
身体の装備を外し、持ってきた時同様、綺麗に畳んでボストンバッグへ仕舞う。
あれ? 翔さんは…?
あらま…ソファーでスーピースーピー言いながら気持ちよさそうに寝てるわ…
俺は彼を起こさないようブランケットをかけてやると、放置されたままのこたつの包装を解き、リビングの中央に設置した。
そして、ボストンバッグから例のモノを取り出すと、それを手にキッチンへと入った。