第2章 ナービー*Nabi*
Kazunari side
先生に飛びついたら
先生がしっかり支えて受け止めてくれた
それが嬉しくて
ぎゅっと首元に顔を埋めた
和「せんせ,大好き……だからね…先生をちょうだい…?」
抱きついたまま囁いて
目の前にあった首筋を
舌でペロッと舐めた
潤「あぁっ…っダメっ…だよっ…」
がばっと力強く引き剥がされた
温もりが離れて
淋しくて仕方ない…
和「なんで…?先生も俺のこと好きになってくれたんでしょ?じゃぁ…」
潤「でも…かずくんは…生徒だから…」
先生が困った顔をして
視線をさげた
生徒だから…ダメなの…?
和「じゃぁ…生徒やめる!!受験勉強は…他の先生に教えてもらう…」
そんなのヤだけど…
潤「それはダメっ!!他のヤツ…家にあげるの?そんなの嫌だし…かずくんが生徒じゃなくなったら…会えなくなっちゃうよ…」
悲しそうな顔をする先生が
可愛くて仕方ない…
ホントに年上かな??
なんでこんなに可愛いのかな??
和「でも…そうするしかないじゃん…」
また上目遣いで
首を傾げて先生を見た
潤「…でも…あ…ほら…今は…お母さんも下に居るし…」
和「母さんさっき買い物に行ったよ,車出て行くの聞こえたもん」
先生の膝から降りてドアを開けて見せた
しんと静まる空気がそこにあった
和「…先生…俺…ずっと我慢してたの…先生が来るたびに…先生に触りたいって…でも…もう我慢できないよ…」
椅子に座る先生の前に立って
今度は先生をジッと見下ろした
先生の後ろには
俺のベッドが綺麗に背景になっていた
潤「…かずくん…」
先生が視線を彷徨わせて
ふっと力が抜けた瞬間
先生の肩をトンと押しながら抱きついた
潤「え…ぅあっ…あぶなっ…」
先生の躰は今度は支えきれなくて
俺のベッドのシーツの上に沈みこんだ