第9章 June bud scene1
「いやだぁぁぁ!!」
そう言って俺はベッドから逃げようとした。
しかし和也が紐をひっぱって、あっけなく俺はベッドに倒れこんだ。
「まーさーきー?」
「やだってばもー…」
「ダメ。もう俺、昨日から決めてたんだもん」
「なんでだよ!?」
「あんたを全部俺のものにするの」
「え?」
「あんたが俺のこと殺すって言ったんだよ?」
「え?うん…」
「俺もあんたのこと、殺すよ?」
「うん…そりゃいいんだけど」
「あんたと俺は同じなの。だから、あんたのこと、全部俺のものにしたいの」
「え?」
「あんたはもう、俺を全部手に入れてるんだよ?」
「え…」
「だけど俺はまだあんたの全部を手に入れてないの。だから全部ちょうだい」
「和也…」
「ちょうだい、俺に」
なんだ、そういうことか…
「わかったよ…持ってけよ…」
こいつの淋しい心の穴は留まることを知らず膨張してるらしい。
どんだけ俺が好きだって言ったって、間に合ってないんだ。
だったらもう、どれだけでもつきあってやる。
地の底まででも一緒に行ってやるよ。