第3章 嫉妬
築山君の死を確認した、
その少し後に私は我に帰った。
築山君が……………………………死んだ。
私の、手で?
そうか、私、人を、殺したんだ。
こういうのを、さつじんはんってん言うんだっけ?
そうだ、警察…じしゅ、しなきゃ、
…………だめ、むすめが殺人犯だなんて、おとうさんとおかあさんが可哀想。
だったら、どうすれば良い?
何の罪のない築山君をただのいらいらでころしちゃったんだもん。
きっと私はしけいになる。
どうせ、殺される。
なら、
じぶんでじぶんをしけいにしよう。
私はポケットに入ってるカッターナイフを
思いっきり首に刺した。
校舎裏で男女の遺体が見つかったのは五時間もあとだったと言う。