第8章 一日体験〜カラ松視点2〜
「…………!!!??」
「流石今人気のアニメ、おそ松さんだねーー、めちゃくちゃ新作グッズいっぱい売られてるし、見てよ、おそ松さんのところだけめちゃくちゃ人混みだよ」
(なっ………、えぇえええ⁉︎俺たちがグッズになってる!!!どっ、どういう事なんだ…⁉︎)
俺たちは電車に乗りついで、アニメイトというところに来ている。そして菜穂美さんの後ろをついていくと、目の前には俺たちが描かれた本や、キーホルダー、CDなどがズラッと置かれており、驚きすぎて俺は言葉を失った。
「ーー?何ボーッとしてんの?早く取らないとカラ松売り切れちゃうよ!うちはおそ松のグッズ色々買うから先に行くからね!」
「お、俺が売り切れる…………⁉︎」
思わず口から出てしまったが先におそ松さんグッズが売っているコーナーに行ってしまった為聞こえなかったみたいだ。
の為に自分が描かれているアレやコレを買わなければ!!!さっき電車に乗る代金を電子マネーで払うときにチラッと財布の中身が見えたが、確か2、3万は入っていたと思う。お金持ちだな!
『財布の中身は遠慮なく使っちゃって良いからね!』というの言葉を思い出す。流石にそんなには使えないが、の代わりにグッズを買ってあげたら喜んでくれるだろうか?
「……………よし!!」
そして俺はカラ松グッズを手に入れる為におそ松さんコーナーに突き進んでいった。
「せっ戦場のようだった………」
「おつかれーー、いやっはーあんなにおそ松さんコーナーが混んでるとは思ってなかったわ。バーゲンの時のおばちゃん並みにみんなの目ギラギラしてたねぇ…でも!うちはちゃんとお目当のものはゲットしたよ!は?」
「うんとね、良いなって思ったものはゲットした!!」
「うぇーーい!」
二人して大きい袋を持ちながらアニメイトの外で一息つく。
俺が購入したものはカラ松のぬいぐるみ(新作)カラ松のキーホルダー、おそ松さん手紙セット、カラ松の香水(菜穂美さんもおそ松のを買っていたから)……その他もろもろ。
(自分のグッズを買うのはとてつもなく恥ずかしかった………。、喜んでくれるだろうか?)
グッズの入った袋を眺めながら俺はの喜んでくれる顔を思い浮かべた。