• テキストサイズ

【嵐小説】嵐色〜甘い味〜

第7章 頼りの味


「ありがとう。

じゃあせめてカラオケは俺持ちね?

ここのお金も払って貰ってるし。

練習に付き合わせてるのも俺だし。

それぐらい出させてくれる?」


そう言う翔くんの顔は優しさに満ちた笑顔だった。


「ん、分かった。

けど付き合わされてるなんて、思ってねぇからな。

俺が好きでやってんの」


唯一気に入らなかったところだけ訂正する。


決して嫌々な訳じゃない。


俺が提案したり、むしろ俺が付き合わせてる方だと思う。


「ありがと、松潤。

やっぱり優しいね」


クスクスと笑う。


「や、優しくねーよ。

じゃあ早く行くぞ」


翔くんの唐突な言葉に思わず耳が赤くなる。


「…早く2人きりになりたいからな」


と、翔くんの耳元で囁いた。


「もう…松潤ったら」


顔を赤く染める翔くん。


けどやっぱり呼び方は松潤のままか。
/ 105ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp