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【HQ】ANARCHY【R18】

第7章 >>6 友情努力勝利は無意味な件



「まっ!とりあえずこれで大丈夫でしょ。でもまさか、こんなに早く見付けれるなんてね。」

及川に抱えられリビングに逆戻り。
彼らがどうしてそこまで僕に拘るのか、ずっと考えてみたが、何らかの恨みとしか答えは出なかった。

「影山お前刺される所だったんじゃね?!」

「うっせーボゲェ!日向ボゲェ!」

ギャーギャー言い合いを続ける日向と影山を横目に、死ぬ準備を心でする。

『っでさ…何?殺すんなら早くしてくんない?!』

重苦しい空気を裂くように、少しを怒りを含み叫ぶ。
しかしそれも空回り。
誰一人として、それに答える事は無かった。

『何なんだよ…っ…!』

言葉は無意味に、床に転げ落ちた。
必死に今まで隠し通した事が全て一瞬で、一瞬で水泡に帰す。
今までで味わった事の無いような苛立ちと、不安が押し寄せる。
煙草が吸いたい。
何事も無かった様に酒が飲みたい。
ゲームがしたい。
あの日を…

『っ…外せよ!これ!!』

ギチギチと両手を纏める結束バンドを無理矢理外そうとする。
その度皮膚にくい込み赤くなり、指先は少し鬱血したみたいだ。

ピンポーン────

途端に鳴り響いたのは、陽気なインターホン。
それと同時にオートロックが解除される音。

嫌な予感がした。
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