My important place【D.Gray-man】
第44章 水魚の詩(うた)
足を押さえたまま簡単に剥ぎ取った下着を、雪の手の届かないベッドの下に放る。
必死に閉じようとする足の間に体を割り込ませたまま、内腿を両手で押さえ付けた。
鼻を突く、どこか甘酸っぱさも感じる発情の匂い。
初めてはっきりと目に映した雪の…女として、大事な所。
触れなくてもわかる、微かに濡れてるその秘部に目が釘付けになる。
両手でそっと優しく、左右に肌を広げる。
簡単にぱくりと口を開けたそこは、まるで雫を纏った花弁を広げるかのように。
中紅花に色付いて、艶やかに濡れた蜜壺。
更に充満する甘酸っぱい匂いに、こくりと唾を吞み込んだ。
「み…見ないで…ッ」
顔を両手で隠して、見てわかる程に耳を真っ赤にさせて耐え忍ぶ。
そんな雪の姿でさえも興奮を高める要素にしかならない。
「全部見せろって言っただろ」
「ぅ…でも、そこまで…」
「俺は見ていたい」
どんなに嫌がったって、こればっかりは譲歩してやれない。
肌を頑なに隠していた意味は、羞恥心だけじゃなかったんだろ。
ノアとしての傷跡を見られたくなかったからだろ。
それならもう受け入れた。
ずっと我慢してきたんだ、今更止めてやらないからな。
「他の誰にも見せていない、雪の体の隅々まで。全部」
「…っ」
他の誰も知らない体の奥深くまで、この目に映して脳裏に刻んで、俺のもんにしておきたい。
雪相手だと尽きることのない独占欲が湧く。
花弁の開いた蜜壺を眼下に囁けば、こぷりと中から更に蜜が溢れるのが見えた。
視覚にはっきりと伝えてくる雪の感じる様に、俺の欲も刺激される。
下半身の芯がズクズクと啼いた。
「…さっきより濡れてる」
自然と零れた声は、自分でもわかる程に掠れていた。
「見られて感じてんのか」
「ッ…私で遊んでないっ!?」
「まさか」
とうとう羞恥心に限界がきたのか、両手を離した雪が顔を上げて抗議してくる。
んな訳ねぇだろ。
…俺だって余裕ねぇのに。