My important place【D.Gray-man】
第39章 夢現Ⅲ
「あら。おはよう雪ちゃん」
「おはよ、ミランダさん」
「おはよう雪」
「うん。マリもおはよー」
食堂の受付にユウと並んでいたら、見知ったエクソシスト組と出くわした。
その中にはマリもいたけど、今度はバレなかったんだろう。普通に挨拶されて内心ほっとした。
…というかマリ、ミランダさんと一緒に食堂入ってこなかった?
いつの間にそんな仲に…私のこと言えないんじゃないかな…。
「今日は何食べよう…とりあえず全メニューにしておこうかなぁ」
「ふふ。アレン君、そうやって毎回全メニュー頼むよね」
「そうでしたっけ?」
アレンとリナリーは二人並んで朝食食べる姿なんて、もういつもの光景だし。
なんだろう…なんていうか…
「春だねぇ…」
「…だからそれオバサン臭いって」
しみじみと頷いていれば、赤毛の兎さんにツッコまれた。
だってどう見たってあちこち春でしょ。
マリとミランダさんは時間の問題かなって思ってたけど、アレンとリナリーもなんだか良い雰囲気だし。
見ていて可愛いカップルだと思う。
アレンもリナリーも、中身もだけど外見も素敵な二人だから。目の癒し。
マリとミランダさんなんて、見てるとすっごくほのぼのするし。本当癒し。
「……」
思わず隣の暴君さんを見上げてしまう。
「なんだよ」
「…いえ」
私とユウとじゃ大違い。
…この差はなんだ。