第6章 土翁と空夜のマリア
「・・・・」
「・・・・」
チラッとあたしの方に視線を向けてきた神田。
きっと、お前が説明しろと訴えているのであろう。しかーし!のーせんきゅー!
あたしは人に説明できるほど、口が達者ではありません。余計に混乱を招くだろうから、きっと何も喋らない方が賢明やわ。
「チッ、イノセンスってのはだな・・
ノアから現代までの間に様々な状態に変化しているケースが・・」
一度外の景色を見てから、ため息をつき話し出す。めんどくさがりながらも、ちゃんと説明してあげている神田。
意外に優しいところはっけーん!
声に出したらシバかれそうなので心の中で勝手に思っておくことにしよう。
今回の任務って確か人形がイノセンスっていう内容の任務やったかな・・おじさんと少女ってどっちがイノセンスの人形やったかな・・
一応任務資料に目、通しとくか。
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