第1章 出会い
「と、とりあえず助かったー・・」
危機一髪という言葉はこんな時の為にあるのだ、と確信した瞬間だった。
夢の中だけど、すごくリアリティーある死を間近に感じた。
自然に冷や汗が滲み出てくる。
そんな事を考えているあたしは背後に迫っている影に全く気づかなかった。
ピシ・・・・ッ
突然に周りの空気が変わった気がした。
言葉では表せない痛々しく冷たい空気。
先ほどかいた汗が今では氷のように感じる。
「はいはーいVv
こんなところに居ましたかー」
この声・・
そう忘れるわけがない。
いつも楽しみで見ていたD灰での最悪の敵・・
千年伯爵・・?
テレビや漫画で見ている時はポッチャリしてて可愛らしいとまで思っていたが、前に立たれるとそんな事かけらも思えない。
コワイ・・動けない
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