第9章 【R18】合宿で【黒尾鉄郎】
「クロ?」
「ん~?」
「どうしたの?」
私は今彼氏でもある黒尾鉄郎に抱きしめられている。
何故こうなったのか
ほんの数分前、お風呂から上がって他校のマネージャーさんたちと泊まる教室に戻る途中。
グイッ!
『きゃっ!!』
後ろから誰かに腕を引かれ無人の教室に連れ込まれた。
その犯人がクロだった。
「美咲はさ、なんねーの?」
「何を?」
「欲求不満」
「はぁ!?」
いきなり何を言い出すと思えばこの人は!
「なんで、俺は今からお前を頂きます」
「クロ!私は……ん!」
クロの大きな手が私の頭に添えられグイッと距離が縮まりあっという間に唇が塞がった。
頭部と腰に置かれたクロの腕に包まれ、結局私はクロのされるがまま。
角度を変えながらも重なり続ける唇にやがて舌が潜り込んで来た。
「ぁんっ……」
絡み合う舌はくちゅくちゅと、水音を立て始め、静かな教室に響いていた。
「はぁ…はぁ……クロぉ?」
離れたと思えば次にクロは首もとに吸い付くように唇を置いた。
「んっ」
一瞬チクリと痛んだが直ぐにその場所をペロリと舐めた。
「あれ?美咲……お前ブラしてねえの?」
「だって夜苦しいから…」
夜はいつもパット付きのキャミを着て寝ていた。
ブラは日中だけ。
「ふーん…」
クロはそう返せばTシャツの裾から手を潜り込ませてきた。