第8章 しょぼくれ彼氏の慰め方【木兎光太郎】
【赤葦】
「腹が減っては試合は出来ぬ……いただきまーす!」
食堂にいつもの木兎さんの姿。
「お疲れ様でした。美咲さん」
「赤葦くん」
「どうやって機嫌直したか……まぁ、わかりました」
「え…?」
俺は首もとを指差した。
「ヤることはヤるんですね木兎さん」
首もとには赤く痕が残っていた。
「っ!!光ちゃん!!」
「ん?なんだ?」
バンっ!!とテーブルを叩き木兎さんを見る。
「ばかっ!!」
「なにっ!?」
その後美咲さんの機嫌が悪くなったのは言うまでも無い。
「あかーし…俺……どうしたら…」
「頑張って下さい」