第2章 終わりと始まり
『やだぁ〜またあいつバスケしてるよ』
‥やめて
『つかさっさとやめればいいのにさぁ〜
やってもつらい思いするだけなのに』
『そうそう、誰もあいつなんて求めてないし〜』
…やめてよ
『またあいつやっちゃう?』
『やろやろ〜あいつがバスケしてるのうざったらしいんだよ』
…聞きたくない
『ほんとそれ、まじうざい』
『あいつなんて消えればいいのに』
…やめて!!
春の暖かい日差し
小鳥たちのささやかな歌
家の近くの桜が風とともに踊っている
こんな平和な朝があるのだろうか…
「そろそろ起きなくちゃ…」
私は起きて、学校に行く身支度をしている。
私は今日から高校一年生になるのだ
ここからまた新しい人生を歩むのだ。
もう終わった過去と同じにならないように‥…