第10章 10章
『…え』
突然の告白にわたしも烏野のみんなも
わたしの腕をつかんでる男の人も一瞬固まる
月「だから、それ僕の彼女だから離してって言ってるんだけど」
188センチある蛍に冷たい目で見られたら誰だって怖い
男「うわっ、何から何までゴメンなさい!」
慌てて逃げてく2人
別に怖かったとかはないけど
なんでわたしまで連れて逃げようとしたのかは謎
『蛍ありがとう』
助けてくれるためとはいえチョットときめいた
月「別に…」
澤「月島お疲れさん!
(もう、月島がそんな気を回して
奈々を助けるなんて俺は本当に感動した!!)」
なんか大地先輩の考えてることが手に取るように分かるな
蛍は照れているのか何なのかわからないけど
それ以降なにも話さない
影「おい月島、お前ほんとに奈々と付き合ってんのか」
月「は?こんなバカと付き合うわけないデショ」
……前言撤回
蛍にときめくとか地球が何回回ってもないよ!!
『ちょっと蛍失礼!』
月「だって、ほんとのことデショ」
『もう――』
岩「奈々お前もいつまで道草くってんだ
はやく体育館入るぞ」
はじめが体育館入口からわたしを呼んでいた
隣にはボコボコになった徹先輩
『わかった今行く!
じゃあみんなも頑張ってね!!
も〜、蛍もそんな機嫌悪い顔しないの!
笑って!!』
そういって蛍のほっぺを引っ張ると
思いっきり嫌な顔される
まぁわかってたけどね
『ははっ、蛍嫌がりすぎ
じゃあまあね!!』
そして二人のところに走る
岩「おせーよ」
かるく頭を叩かれる
及「うわ〜岩ちゃん、女の子にまで手出すなんて
しんじらんな〜い」
そのあと徹先輩がわたしの比でもない
つよさではじめ先輩に殴られたのは言うまでもないよね