第38章 afternoon date.
驚きと吸血される興奮で胸がドキドキする。
牙に血が集められる感触と共にたまらなく体が熱くなる。
わずかな痛みと共にぶわっと汗がうかびそうな程の熱がのぼってきた。
気持ちよくて体がふわふわする。
ドキドキが止まらない。
「はっ、ふっ」
荒くなる息がたまらなくて渡先輩の肩をにぎる。
お互いにそれだけで体温が熱くなっているのが分った。
興奮、する。
部室にはデートだからって誰も来ないようにしてくれてはいるけどここは学校だ。
いつ乱入があるか分からない。
でもそんな事どうでもよくなる位気持ちいい。
渡先輩が顔を離した。
「これで、終わりですか?」
いつもより血が満ちたせいか血色がよく見える渡先輩の顔を見る。
私の目に先輩の視線が揺れた。
あっちにいったりこっちにいったり。
困ってる。