第5章 鬼灯の日記
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多分元治元年。七月の二十何日か。
とりあえず今日から日記を付けることにする。
なんだか未だにこの状況をよく分かってないから、整理する為に。
私はどうやら、薄桜鬼のゲームの中に居るらしい。
ラノベなんかによくあるような所謂トリップというものだと思うけど、まさか本当にそんな事が起こるだなんて思ってもみなかった。
とりあえず救われたと言えるだろう点は二つ。
初期ユーザーだった為にストーリーは全部頭に入っている事。そしてもう一つは__________「おい、人間。」
「え?あ、はい。なんですか?風間さん。」
_____もう一つは、本編で殆ど描かれていない風間さんのいる薩摩で匿われているという事。