第28章 想い
空間が繋がった廊下まで
遊真「全員俺に掴まれ!
恵土からもらったトリガーがある。
それで一気に瞬間移動するぞ」
恵土「了解!」
そして辿り着くのに一瞬
ロープがたらされた中
その空間の通り道で、思わず手を止めた
恵土「…不思議な光景だ…
色んな色がまじりあってる…
空間の境目ってこうなってたのか」
秀次「言ってる場合か!
ぱっぱとのぼれ!
この遠征艇はあと50秒で出発するんだぞ!」
恵土「え~。
遠征艇広いんだからせめて設計図だけでも」
秀次「もたもたするな!!」
ガシッ
強引に引っ張り上げる中
透明な何かに、左足が掴まれた感覚がした…
恵土「ピクッ)遠征艇を包む…バリアーか?」
「そう簡単に行かせてたまるか!」
空間ごと無効化させるバリアーを起動させたことで
それに左足を挟まれ、動けずにいる中
遊真「おお~。踏ん張るね」
「ひっ!!??;」
機械を操作した、意識を失っていない近界民に対し
遊真「ブースト(強)!+ボルト(射)!
クインティ(五重)!!」
どっごぉん!!!
即座に空間ごと瞬間移動して、後ろへ回り
やっつけた。
恵土(この光景…
見たことがある…)
風間「はやく登れ!!」
バリアーが消える中
左足に掴まる遊真
遊真「怪我はないか?恵土(微笑」
恵土「ああ(微笑)
(そうだ…
7歳の時に見た予知夢だ。
風間に話してたんだ、昔。
今、思い出した…
3年も前だから、うっかり…
でも、おかげで解った…
あの爆発に巻き込まれて死ぬのが見えたんだ、私は…」
その遊真の手を掴みながら
その次に起こることが解っているが故か
遊真「!」
即座に、先に辿り着いた迅と緑川へと投げた。
秀次「おい!恵土!!?」
恵土「このままじゃ、空間ごと大爆発することになる。
それを止めてくる(微笑」