第37章 祝勝会(変わらぬ過去、変わらぬ想い)
でもまあ、悪い気はしなかった。
なんだかんだ言って、気にかけてくれるし
変に意地を張り合って喧嘩したりもするけれど、それで避けたりなんかはしないし…
でも、僕の悪口を言われた時に大喧嘩していたのは驚いた。
正直、そう言われていて気にするなと言われるのが普通だったのに…
あんな風に真っ直ぐ怒ったりするのが、凄いとも思ったんだ…
それと同時に、少し嬉しかった。
そういう人が現れて…初めてのことだったから……(微笑)
恵土「まったくも~。
きくっちーの良さが解らんとは人生損してる!=3=(ぷんぷん」
栞「あはは^^;よくあるよくある」
歌川「そうですね。言う人は言いますし;(苦笑」
風間「我慢できないんですか?
人には我慢するように言っておいて」
恵土「無理!」
風間「ふう(溜息)
全く、この人と来たら(微笑」
そう笑い合う所を、隊室の前で扉の前で聴く中
背を預けてから、なぜか笑えてきた。
菊地原「…頑張ろう。
あんな人だって、頑張っているんだから(微笑&ぼそ」
なぜか、元気が出てきた。
一緒にいるだけで自信が出てきた。
なぜか、素でいられた。
いつもは無表情に近い風間さんも
恵土先輩といる時は、自然と満面の笑みを浮かべたり
穏やかに笑えていた理由も解る気もしてきた。
居心地が良くて、とても嬉しかった。
菊地原「不思議な奴(ぼそ&微笑」
それから、誕生日になると…
すんごい祝いっぷりで驚いた。
そして、この日にはいつでも駆けつけるって言った時は正直引いた。
まあ、本気でそう思っているし
体を引きずってでも実行するだろうことは、来年でよくわかったけど…
そして母さんも驚いていた。
『あんな人に出会えるなんて』って感涙していた時はどうしようかと思った。
まあ、誕生日会で来てくれる奴なんていなかったわけで
心配とか色々とかけてたのもあるかもしれないけれど…
でも…
そんなに想い出が無かった時でも
風間さんが恵土先輩に全幅の信頼を寄せていて
本心から寄り添い合っていたことは、伝わっていた。
恵土先輩が風間さんを後ろから抱き締めて
顎を頭に乗せてるのを見た時は、本当に驚いた。
………
でも、それと同じことをする時になって…
その気持ちが解った気がしたんだ……