第5章 クリスマス
ちなみに…
『お前が持っている
「大局を見据える力」は、一番重要視される。
覚えとけよ?(にや』
時枝先輩に言っていた。
恵土先輩には時枝先輩を見た時
一人、盤上を見据える姿が見えたらしい。
『自分でなすべきことをなす。
出来ることは完璧にこなす。
三人は仕事人タイプで
それでいながら、周りに気をかけるタイプだな』
とも言っていた、嵐山先輩にも。
そして
私にも、スパイダーを使って
周囲を足場に飛び回りながら追い詰めて
相手を倒す方法とか、色んな戦術を教えてくれた…
『お前を見ていると、昔の私を思いだすんだよなぁ…
護るために強くなろうと
必死になっていた時の私をさ^^』
いつも気にかけてくれた。
辛い時はすぐに駆けつけて、優しく励ましてくれた。
いつも優しく
満面の笑みで、左手を差し伸ばしてくれた。
嵐山先輩も、解っていたけれど
気を回して、問い詰めないでくれた。
ここで私は、もっと強くなってみせる!
誰よりも強く!!
そう決意を新たに
嵐山隊と共に、走り続ける…
未だ続く、ボーダーとしての道を…
そんなこんなで、玉狛支部の特別室では?
緑川「ちぇ~。
俺たちにも、そう接してくれればいいのに~」
恵土「普通にやってるだろ?
そっちにもさ」
迅「確かに寝過ごした時にしてくれたっけな」
三輪「余計な世話ばっかりまわしやがって」
恵土「いつものことでしょ?
別にいいじゃん」
三輪「やっぱり腐ってやがるな」
恵土「お前には言われたくないわ!;
あぁ~あ;
最初に会った時は、真っ赤になりながら可愛かったのに;」
三輪「離せ!バカがうつる!」
恵土「なんだとコラァ!」
またギャーギャーと
殴り合い&蹴り合い喧嘩が始まった;