第3章 ウォータイム
そして、今日の授業は普通に終わった。
「授業は中学と変わらないんだな……」
もっと、LBXに関する授業ばかりだと思っていたが、神威統合学園と、一般の中学と異なったところは……あまり無いようだ。
真尋がミクルに声をかけた。
「ミクル。これからこの学校の規則について説明する。ついて来い」
「はい」
ついて来られた場所は、校庭だった。体育倉庫、サッカーボールの籠、中央には石像が設置されてある。
「……では、説明を始める。少々長くなるので、覚悟して聞くように」
「はいっ!」
背後から誰かの足音が聞こえてくる。真尋も気づいたらしく、「……おや?」と呟く。
ミクルが振り返ると其処には、黄色のアイシャドウをした女性と、見覚えのある少年二人がいた。