第16章 審神者の帰還
吸血鬼が捉えられてる先は、女王が知ってるらしい。
で、先導されて向かってるんだけど……、どうやら後ろから援軍がついてきてる。
あー、ラファエル……。
あの人、銃がメインなんだ。
「おい、何ぼさっとしてんだ」
「あぁ、ごめん」
僕は、女王を追いかけながら走る走る走る。
大体の敵は、女王が倒してくれる。
そして、女王とパーティーを組んでるから僕らのレベルも上がる。
お、美味しいぞ、このイベント!!
で、広い鉄格子の前には、大きな敵が居た。
アイツは、Lvが100。
コイツか、囮を使ってでも倒せなかった敵は。
「気をつけて、そいつは気絶攻撃を使ってきます!!」
どうやら、強敵のようだ。
接近タイプではないけど、女王が先に突撃する。
その後に、倶利伽羅が突撃し、僕はヒールの出番かと杖を構える。
後ろから、どんどんと鉄砲の発砲音が聞こえる。
ラファエルだ。
僕は、異常回復とヒールをしながら、必死に女王を援護する。
倶利伽羅は、上手く避けてる。
女王は、倶利伽羅に攻撃がいかないよう、引きつけながら戦ってくれてる。
まるで、その姿は勇者のように見えた。
――おっぱい丸出しじゃなきゃね。
どうやら、牢屋の中の吸血鬼も魔法や銃で援護してるらしい。
ぐんぐんと敵の体力が減っていく。
刹那、後ろから、光の閃光が飛んでくる。
あまりの光に目をつぶるけど……、目を開いた時には、門番が消えていた……。