第16章 審神者の帰還
「つよーい、もっかい!!」
サキュバスちゃんたちは、遊びと勘違いしてるみたい。
でもまぁ、そのおかげでこっちはレベルが上がりやすいし、さっきより全然やりやすいよ。
「せいすいください!」
「そんなことしたら、浄化されるわよ?」
おしっこのことです、なんて嘘でもいえません。
「そうだ、インキュバスくんはいないの? 子供なんだから、一緒に場所に住んでると思ったんだけど」
「それが、共食いするおそれがあるから、基本的にインキュバスとサキュバスはそれぞれ別な場所に住んでるのよ」
「――あれ、でも子供は?」
「それは、餌よ。生気を保っていられた者だけ、大人になるの」
そっか、淫魔のエッチって生気吸うことだもんね。
でも、こんな小さい子供なのに、餌として同族からヤられるなんて、ちょっと可哀想な気もする。
「勘違いなさらないでね。子供時代の淫魔は、ただ淫乱行為の楽しさを覚えさせる期間だから、共食いが許可されてるだけよ?」
「そうなんだ」
つくづく、面白いゲームだなって思う。
現実では、ありえない生態系ができてるんだもん。