第14章 山姥切国広、無人島を買う
僕は、とりあえず今限定の白熊を注文。
鹿児島名物白熊だよー。
黒熊とか、種類は多かったけど、やっぱり練乳が一番だよね。
オシャレなパフェもいいけど、たまにはこういうやつもいいよね。
って、出てきたのは私の顔よりも大きい白熊。
ハァ!? これを全部食べきれって!? 無茶言わないでよ……。
まぁ、残しちゃえばいいかぁ。
私は、テーブルを確保してから飲み物を買いに行こうと席を立つ。
だって、パフェを売ってるお店にいい飲み物無かったからさぁ。
好きなモノを好きなだけ食べたいよね?
ってなわけけで、溶けるのもアレだし小走りに飲み物を購入。
今限定の桃のスムージーだ。
前から飲みたいと思ってたんだよね。
で、帰ってみると……、なんと私の白熊は粟田口兄弟と今剣くんが食べてらっしゃる。
あんだけ人数が居れば、大きかった白熊も一気に無くなるもんだ……。
あーあ、飲み物買わなきゃ良かった。
「姫様、わざわざ弟たちのために、丁度いいお菓子をありがとうございます」
「いや、そんな」
この会話だけを聞けば、遠慮した返事になるだろう。
でも違うんだ。
本当に、自分用に買ったのさ……。
まぁ、仕方ない。
また注文しよう。