第6章 東京遠征〜2〜 トラウマ
『お前がいなけりゃ、、、お前なんか、、、生まれてこなきゃよかったんだ、、、そしたらあいつは、、、』
「ッつ!!ハァッ、ハァ、ハァ、、、」
また、か。
「最近は大丈夫だったのになぁ、、、」
今日のはきっと、昼間のことがあったからだ。
明日も早いんだから早く寝よう。
そう思って体を横に倒して目を閉じるとまた浮かび上がってくる光景に、思わず吐き気が伴ってきた。
ヤバイ。直感的に感じてすぐ枕元のタオルを持ち水道に走った。
「ッウェッ、、、」
久しぶりに吐いた。
呼吸も上手くできない。
苦しい、、、
「だぃ、、、ち、、、」
無性に彼を呼んでしまう。
だめだ。
そんなの絶対に。
一人でなんとかしなくちゃ。
岩「ッおい!!だいじょうぶ、、、べに?」
「ッはッ、、、、ハァ、ハァ、、、、、はじ、め?何して、、、」
こんな夜中に何してるんだろう。
岩「具合悪いのか?」
「へー、、、きッ」
岩「どう見ても平気じゃねぇだろうがよ!」
わかってる。わかってるよ。
「うっ、さい。み、な起きちゃう」
岩「でも!」
「しばらくすれば落ち着くから、必要、ない」
一人でなんとかしなくちゃだめなんだよ。
巻き込んじゃいけない。