第6章 東京遠征〜2〜 トラウマ
木「あ、のさ、、、謝りにいっても大丈夫か?」
ことの責任を感じているであろう木兎が縁下に聞いた。
縁「今はやめておいたほうがいいです。フラッシュバックしたばかりで、男の人がまだ怖いと思うので」
木「そっ、そっかぁ、、、」
あからさまにしょぼくれた木兎。
縁「夜にれば落ち着くと思うので、それまで待ってやってください」
木「わかった!」
縁「あと、みなさん。べにの顔や首元には手を出さないで下さい。今回は大地さんのおかげでなんとかなりましたが、最悪の場合、俺でも手が付けられませんので。」
黒「最悪の場合って、、、なったことあんのか?」
縁「一度だけ、、、その時は精神病院に入院するハメになりました。」
「「「「、、、。」」」」
及「あのさ、トラウマっていろんな症状あるって言うじゃん?べにちゃん、大丈夫なの?」
縁「最近は分かりませんが、以前は夜中魘されて起きたり、眠れなかったり食欲が落ちたりしますね。あと、フラッシュバックすると吐いてしまったり、、、。」
みんなの表情が険しくなる。きっと俺もだろう。
縁「お願いします。べにを嫌わないでやって下さい。トラウマの苦しみは本人にしか分からなくて理解されにくいんです。でもッ、、、」
澤「縁下。分かってるよ。俺たちは朱莉を嫌ったりなんかしないさ。」
木「そーだぞ!あいつ面白れぇもん!な!黒尾!」
黒「今までにいねぇタイプだからな」
及「俺も!べにちゃん気に入ったし?ねー岩ちゃん!」
岩「及川に賛成したくはねぇが、その通りだな。あいつはいいやつだ。」
及「岩ちゃんヒドいッ!!」
縁「みなさんッ、、、ありがとうございます!」
話は全て終わり、ようやく会議室から出た。
木「じゃ、試合再開すっかー!」