第31章 パーティーと嵐様
ー松本・楓sideー
さっきからずっと、痛い程の視線を背中に浴びています。
勿論、潤先輩のファンからです。
当の潤先輩は視線に気づいているのに、全く気づいてないフリをしています。
なんでなんだろう?
「楓ちゃん、ご飯何料理が良い?
取って来るよ」
「あ、自分で取るよ」
自分のことぐらい、自分でやらなきゃ。
「良いから、俺にやらせて?」
紳士な松本潤、降臨です。
「えーと…じゃあ、地中海料理で」
普段あまり食べれないからね。
「ん、分かった。
好き嫌いある?」
「ううん、無いよ」
「流石、ニノにも聞かせてやりたいよ」
「偏食っぽいもんね、和先輩」
「そんなでもないけど、少食だね」
「それはイメージ通りかも」
「はい、どうぞ」
「ありがとう、潤先輩。
盛り方綺麗だね」
「そうか?」
「うん」
料理が、より一層美味しそうに見える。