第31章 パーティーと嵐様
ー大野・相葉sideー
「美味しそうだよ、相葉ちゃん」
「…うん、そうだね」
いつもの元気が無い相葉ちゃん。
それもその筈、彼が本当の笑顔を見せるのは親しい人のみだから。
見ず知らずの人の多いこんな場所で、笑顔で居られる筈がない。
けど、俺はそういうのに基本無関心。
別に誰にどう思われようが気にしないし、興味もない。
そんなこと俺には関係ないし、気にするだけムダだから。
「「久しぶり」」
久しぶり…?
「あ、史也!前田ちゃん」
俺の釣り仲間の桜庭史也と、今では相葉ちゃんの良き理解者である前田光希(ミツキ)。
「久しぶり、みっきー」
相葉ちゃんが、ようやく口を開いた。
「どうしたの?落ち込んでるね」
心配そうな顔の前田ちゃん。