第43章 愛してるなら
安田さんの言葉に
私は胸が詰まっていた
「.....まぁ」
恥ずかしそうな私を見ると
安田「そしたら、喧嘩も悪くないやろ?」
そう私に告げると
車を駐車場に止めた
安田「さて、ここからマンションまで
歩くで」
そう言うと車を静かに降りたので
私も安田さんに続いて降りた
そして前を歩く安田さんに
「私は、大倉さんの傍にいて
いいんでしょうか?」
私の言葉に進めていた
足を止めた
安田「それを決めるのは
大倉であり、アンタちゃう?」
「........」
安田「何があったかは、知らんけど
人に訊ねる前に
自分の気持ちに訊ねんとな」
私は安田さんを見れなくなり
俯いた
安田「いてええかじゃなくて
要はさぁ
アンタがいたいかやと
俺は思うけどな.....」
そう言うと
また歩き出したのだ
私は言われた言葉を
考えながら歩いていた
今までの私は
彼に任せて進んできた
でも
今は私の意志でここに来た
私は大きくため息をつき
気合を入れると
今から、素直な気持ちで
彼にぶつかろうと決めたのだった
彼を愛しているから.....