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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第14章 赤い夫とのご挨拶



「ほんとにすまなかったよ」

征十郎は私の頭をなでた。

正直言って、なでられるのは嫌いじゃない。というか好きだ。征十郎になでられると顔がほころんでしまう。

『いいよ。もう怒ってないよ』

私は征十郎の目をしっかり見て言った。

ぷるるるるる。ぷるるるるる。

電話が鳴り響いた。秘書さんが電話をとって応答するとお義父さんに用があるらしく、渡しに歩いてきた。

〈国際部の青田さんからお電話です〉

『え。部長?』

お義父さんは笑顔で話をし始めた。

『なに?なに話してんの?』

「俺にもわかりかねるよ…………」

『うわぁぁぁぁ』

それから2〜3分ほどお義父さんと部長が話していた。





「ああ。ではまた」

〈電話ありがとう〉

〈はい〉

秘書さんは電話を受け取ると、自分の机へと戻っていった。

『お義父さん………。なんの話をしていたのですか?』

「ああ。しばらくの間お世話になりますっていう電話だよ。緊張しているだろうからほぐしてやってくれと言っていたよ」

『部長ぉぉぉ』

ああ、いい上司を持ったと私は心底思った。
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