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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第12章 赤い夫とキセキとの別れ



トントン。ジュージュー。トン。

包丁で野菜を切る音。フレンチトーストをフライパンで焼く音がキッチンに響く。

『誰が1番早く起きるかな?』

「黒子だと思うよ。たぶんもう起きてる」

「あの…………。おはようございます」

テツヤが頭を寝癖で爆発させてキッチンにきた。

「おはよう」

『うわ!征十郎の言ったとおり!というか髪直しておいで?』

「はい。それにしてもいい匂いですね。フレンチトーストですか?」

『うん!!皆起きるまで待ってて』

「起こしましょうか?」

『いや?いいよ。睡眠の邪魔するのも悪いし』

「起こそう。冷ますのが勿体無い」

『じゃあよろしくー』

征十郎とテツヤがどんな方法で起こしたのかわからないが、さつきと真太郎以外苦痛な顔をしていた。

「美桜っち…………。おはようっス」

『ん。おはよ。………何があった?』

「マッサージしただけだよ」

征十郎は笑顔で言った。

「あれはマッサージじゃないっスよー!!」

「そうしないとお前たちは起きないだろう?」

「ううーー」

涼太は今にも泣きそうな顔をしていた。

『ほら。できるまでリビングで待ってて。顔洗うとかしてたら?』

「そうするっスーー」

涼太はリビングへと戻っていった。
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