第18章 スクールフェスティバル
と、言う事で。
テーブルにメニュー表とか調味料とかフォークとかスプーンのセット、カーテンとか内装とか開店準備も終わった。
後は早乙女学園長の号令もとい開始の合図を待つだけだ。
〔フハハハハハハハハハハハハハハ!!!
それではぁ・・・たった今から、第15回早乙女学園学園祭をぉぉ・・・開始しマァァァァアアス!!!!〕
じゃぁあああん・・・・・・!
『・・・ドラ、放送室に持ち込んだのかな』
「よーしっ!
みんな、今日から三日間頑張ろう!」
「「おーっ!」」
早乙女学園長からの号令も終わり、現在時刻は午前10時。
学園祭、スタート。
さっそく音也は〝執事メイドカフェ、教室ローズで出店中!〟、翔は〝イケメンと美女があなたに素敵なひとときをおもてなしします♪〟と書いてある首掛けプレートや手持ち看板を装備して学園内へ呼び込みに行った。
・・・補足すると、教室ローズって言うのは学園祭のマップに記載されてる各教室のナンバリング。
SからDまでの5つのクラス教室の他に空き教室がいくつかあって、学園祭の日に限定でその空き教室にそれぞれ花の名前が割り当てられるらしい。
他にもチェリーブロッサムとかサンフラワーとかダンデライオンとか、コスモスとかマリーゴールドとかハイビスカスとかがある。
『始まったねー。
ヘルプの私らは、取り敢えず呼び込み・・・で良いんだよね?』
「ええ。
初日ですから初対面の人ではないと言え、来店して来るのは紛れもない客・・・それなりの節度を持っての呼び込みを心掛けましょう」
「??」
『あー、つまり変に緊張したりしないで失礼な事の無いように声をかけようって事だよ』
トキの言葉に首を傾げるセシル。
私が噛み砕いて説明すると、セシルは「YES、解りました!」と答えた。
学園内の呼び込みは音也と翔が向かったし、私達は教室の周辺。
つまり教室ローズの周辺であらかじめ作ってあるビラを配る呼び込みだ。
学校の規定だかなんだかで、学園内全体の呼び込みは手持看板とかプレート。小規模な呼び込みはビラ配布だそうだ。